H2。水素。今、世界各地で、水素エネルギーの活用が始まっています。
水素版ガソリンスタンド、水素ステーションの設置も、アメリカ、ヨーロッパ、そして日本各地で広がっています。
なぜ今、水素エネルギーの活用が注目されているのでしょうか?
理由その1:CO2排出量、ゼロ。
水素は酸素と結びつくことで発電し、あとには水しか残りません。化石燃料とは違い、エネルギーとして使用した際に、CO2を出すことがありません。水素で発電する際に出るのは「水」だけです。
H2+1/2O2→H2O
という式で表されます。そう、水素エネルギーは究極のエコエネルギーと言われるほど、クリーンなエネルギーなのです。
理由その2:ほぼ、無限に存在する物質。
水の中などに含まれている水素。水素は水を電気分解することで取り出せます。水素は、石油やLNGだけではなく、バイオマスや汚泥など、世界中の様々な物質の中に含まれています。
水の惑星地球にとって、水素は尽きることのないエネルギーなのです。
理由その3:貯められる。運べる。
一般的に電気は、発電した後に貯めておくことや、遠くへ運ぶことが難しいエネルギーです。しかし、電気で水を分解して水素を作っておけば、それが可能になります。例えば、夏に作った水素を貯めて、冬に使う。例えば、南で作った水素を運んで、北で使う。
これなら、太陽光・風力・水力・地熱発電など、転向と場所に左右される自然エネルギーももっと活用できるようになります。
水素社会が広がることは、よりサスティナブルなしくみが広がるということにもなるのです。
水素社会の到来を見据え、持続可能な島づくりを進める宮古島へ!
人類の課題を解決する理想的なエネルギーと言われてきた水素。今、ようやく、みんなのでネルギーとして使っていけるスタートラインに立ちました。
実際、水素社会としての基盤が理想的に整い、循環するまでは、まだ長い年月がかかります。それでも、大和電工はチャレンジしたいと思いました。ただ待つのではなく、少しずつでも前に勧めたらと決意しました。
今までのエネルギーと共存しながら、より幅広い選択肢を持てる未来へ。ひとつのエネルギーに依存するのではなく、支え合える未来へ。100年後、200年後の、こどもたちの環境まで考えた未来へ。
水素社会の到来を見据え、持続可能な島づくりを進める宮古島へ!
宮古空港貨物ターミナルにおいては、独立分散型太陽光発電・蓄電池施設が、2016年4月から本格稼働しています。太陽光発電システムは83kW、蓄電池設備は218kWhの規模となります。
年間発電電力量は9万7千KWで、貨物ターミナル区域の年間消費電力量の78%を賄える試算となります。また、台風等停電時も蓄電池に貯めた電源を使用でき、マンゴーなどフライト農作物の冷蔵保管に活用できると期待されています。
日本の離島で初のスマート水素ステーションが稼働。
この宮古空港において、日本の離島で初のスマート水素ステーションが稼働開始しました。
スマート水素ステーションが完成し、県内初の燃料電池自動車の稼働が実現しました。
世界的な地球温暖化対策の流れの中で、水素技術は注目を集めており、エネルギー環境の向上、新たな産業の創出が期待されています。
沖縄県内では先駆けとなるこの事業が水素社会の実現に貢献できれば喜ばしい限りです。